数奇な数
数学の用語

変化の割合

●変化の割合とは?用語のポイント
●変化の割合の公式
●比例の変化の割合の求め方
●一次関数の変化の割合の求め方
●\(y=ax^2\)の変化の割合の求め方
●反比例の変化の割合の求め方\(1\)
●反比例の変化の割合の求め方\(2\)
●変化の割合 まとめ
●計算の用語

変化の割合とは?用語のポイント

「変化の割合とは?」

変化の割合(へんかのわりあい)とは\(x\)が\(1\)増えるときの\(y\)が増える量のことです。

例えば、\(x\)が\(1\)増えると\(y\)が\(3\)増えるなら
変化の割合は\(3\)です。

ここでは変化の割合のポイントを\(5\)つ見ていきましょう。

変化の割合のポイント

\(1\)、変化の割合の公式
\(2\)、比例の変化の割合の求め方
\(3\)、一次関数の変化の割合の求め方
\(4\)、\(y=ax^2\)の変化の割合の求め方
\(5\)、反比例の変化の割合の求め方

変化の割合の公式

変化の割合の公式は次のとおり。

変化の割合の公式

・   \(\mathrm{変化の割合}=\frac{y\mathrm{の増加量}}{x\mathrm{の増加量}}\)

変化の割合を求めるときは公式を使うのが基本ですが、比例、一次関数、\(y=ax^2\)は公式よりカンタンな方法があります。

ここではカンタンな方法を中心に見ていきましょう。

比例の変化の割合の求め方

比例の変化の割合を求めるときは、比例定数を調べます。

例をあげます。

・   \(y=2x\)の比例定数は\(2\)
・   \(y=2x\)の変化の割合は\(2\)

・   \(y=-4x\)の比例定数は\(-4\)
・   \(y=-4x\)の変化の割合は\(-4\)

比例の変化の割合については
・   比例 変化の割合の求め方・\(1\)ステップ
へどうぞ

一次関数の変化の割合の求め方

一次関数の変化の割合を求めるときは、傾きを調べます。

例をあげます。

・   \(y=3x-4\)の傾きは\(3\)
・   \(y=3x-4\)の変化の割合は\(3\)

・   \(y=-\frac{3}{2}x+1\)の傾きは\(-\frac{3}{2}\vphantom{\Rule{0ex}{0ex}{1.3ex}}\)
・   \(y=-\frac{3}{2}x+1\)の変化の割合は\(-\frac{3}{2}\)

一次関数の変化の割合については
・   【入門】一次関数の変化の割合の求め方
・   一次関数 変化の割合の求め方・\(3\)パターン
へどうぞ

\(y=ax^2\)の変化の割合の求め方

\(y=ax^2\)の変化の割合の求め方は次のとおり。

\(y=ax^2\)の変化の割合の求め方

・   \(y=ax^2\)で\(x\)が\(m\)から\(n\)まで増加するとき
変化の割合\(\hskip2pt=\hskip2pta(m+n)\)

例をあげます。

・   \(y=3x^2\)で\(x\)が\(4\)から\(5\)まで増加するとき
変化の割合\(\hskip2pt=\hskip2pt3(4+5)=27\)

・   \(y=-2x^2\)で\(x\)が\(-1\)から\(3\)まで増加するとき
変化の割合\(\hskip2pt=\hskip2pt-2(-1+3)=-4\)

くわしい\(y=ax^2\)の変化の割合の求め方は
・   関数y=ax\(2\)乗 変化の割合の求め方・公式\(1\)ステップ
へどうぞ

反比例の変化の割合の求め方\(1\)

反比例の変化の割合を求めるときは公式を使います。

求め方は次のとおり。

反比例の変化の割合の求め方

\(1\)、\(x\)の増加量を求める
\(2\)、\(y\)の増加量を求める
\(3\)、\(x\)と\(y\)の増加量を公式に代入する

くわしい反比例の変化の割合の求め方は
・   反比例 変化の割合の求め方・\(3\)ステップ
へどうぞ。

反比例の変化の割合の求め方\(2\)

例題
反比例\(y=\frac{8}{x}\)で\(x\)が\(1\)から\(4\)まで増加するときの変化の割合を求めましょう。

反比例の変化の割合の求め方

\(1\)、\(x\)の増加量を求める
・   \(x\)は\(1\)から\(4\)まで増加する
・   \(4-1=3\)
・   \(x\)の増加量は\(3\)

\(2\)、\(y\)の増加量を求める
・   \(x=1\)のとき\(y=8\)
・   \(x=4\)のとき\(y=2\)
・   \(y\)は\(8\)から\(2\)まで増加する
・   \(2-8=-6\)
・   \(y\)の増加量は\(-6\)

\(3\)、\(x\)と\(y\)の増加量を公式に代入する
・   \(\frac{y\mathrm{の増加量}}{x\mathrm{の増加量}}=-\frac{6}{3}=-2\)
・   変化の割合は\(-2\)

変化の割合 まとめ

カンタンに変化の割合のポイントをまとめます。

・   変化の割合とは
\(x\)が\(1\)増えるときの\(y\)が増える量のこと

変化の割合の公式
・   \(\mathrm{変化の割合}=\frac{y\mathrm{の増加量}}{x\mathrm{の増加量}}\)

変化の割合の求め方
・   比例の変化の割合を求めるときは
比例定数を調べる
・   一次関数の変化の割合を求めるときは
傾きを調べる
・   \(y=ax^2\)で\(x\)が\(m\)から\(n\)まで増加するとき
変化の割合\(\hskip2pt=\hskip2pta(m+n)\)
・   反比例の変化の割合の求めるときは
公式を使う

計算の用語

・   割合とは?用語のポイント
・   歩合とは?用語のポイント
・   百分率とは?用語のポイント
・   素数とは?用語のポイント
・   素因数分解とは?用語のポイント