数奇な数
中3数学
因数分解
解き方

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ

●たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ
●たすき掛けで因数分解する問題
●たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(1\)\(-1\)
●たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(1\)\(-2\)
●たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(2\)\(-1\)
●たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(2\)\(-2\)
●たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(3\)\(-1\)
●たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(3\)\(-2\)
●たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(3\)\(-3\)
●たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(4\)
●たすき掛け【因数分解】 まとめ
●因数分解 やり方

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ

「たすき掛けのやり方は?」
「因数分解のやり方が知りたい」

たすき掛けで因数分解するやり方は次のとおり。

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ

\(1\)、掛けて\(x^2\)の係数になる\(2\)数を\(a\)、\(b\)とする
\(2\)、掛けて定数項になる\(2\)数を\(c\)、\(d\)とする
\(3\)、\(ad+bc\)が\(x\)の係数になる組み合わせを求める
\(4\)、求めた\(a\)、\(b\)、\(c\)、\(d\)を\((ax+c)(bx+d)\)に代入する

\(1\)ステップずつ、解き方を見ていきましょう。

たすき掛けで因数分解する問題

たすき掛けで因数分解する問題です。

問題\(1\) 次の式を因数分解しましょう。
\(3x^2+5x-2\)

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(1\)\(-1\)

たすき掛けで因数分解するときは、\(1\)番目に掛けて\(x^2\)の係数になる\(2\)数を\(a\)、\(b\)とします。

解き方【ステップ\(1\)】

\(1\)、掛けて\(x^2\)の係数になる\(2\)数を\(a\)、\(b\)とする
・   \(3x^2+5x-2\)の場合は
掛けて\(3\)になる\(2\)数を\(a\)、\(b\)とする

・   \(1\)と\(3\)は\(\hskip2pta=1,\hskip2ptb=3\cdots①\)

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(1\)\(-2\)

\(a\)と\(b\)の値を決めるときは、\(2\)数の順番に注目しません。

例えば

・   \(1\)と\(3\)
・   \(3\)と\(1\)
は同じものと見なします。

なので
・   \(a=1,\hskip2ptb=3\)または\(a=3,\hskip2ptb=1\)
のうち、好きなほうを\(1\)つ選びます。

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(2\)\(-1\)

\(2\)番目に、掛けて定数項になる\(2\)数を\(c\)、\(d\)とします。

解き方【ステップ\(2\)】

\(2\)、掛けて定数項になる\(2\)数を\(c\)、\(d\)とする
・   \(3x^2+5x-2\)の場合は
掛けて\(-2\)になる\(2\)数を\(c\)、\(d\)とする

・   \(1\)と\(-2\)は\(\hskip2ptc=1,\hskip2ptd=-2\cdots②\)
・   \(-2\)と\(1\)は\(\hskip2ptc=-2,\hskip1ptd=1\cdots③\)
・   \(2\)と\(-1\)は\(\hskip2ptc=2,\hskip1ptd=-1\cdots④\)
・   \(-1\)と\(2\)は\(\hskip2ptc=-1,\hskip2ptd=2\cdots⑤\)

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(2\)\(-2\)

\(c\)と\(d\)の値を決めるときは、\(2\)数の順番に注目します。

例えば

・   \(1\)と\(-2\)
・   \(-2\)と\(1\)
を区別します。

なので
・   \(c=1,\hskip2ptd=-2\)
・   \(c=-2,\hskip1ptd=1\)
を区別します。

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(3\)\(-1\)

\(3\)番目に、\(ad+bc\)が\(x\)の係数になる組み合わせを求めます。

組み合わせるときは

・   \(x^2\)の係数になる\(2\)数
・   掛けて定数項になる\(2\)数
から\(1\)つずつ選びます。

ここでは、\(4\)通りの組み合わせがあります。
・   ①と②
・   ①と③
・   ①と④
・   ①と⑤

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(3\)\(-2\)

解き方【ステップ\(3\)】

\(3\)、\(ad+bc\)が\(x\)の係数になる組み合わせを求める
・   \(3x^2+5x-2\)の場合
\(ad+bc\)が\(5\)になる組み合わせを求める

・   \(①\)と\(②\)を組み合わせて\(ad+bc\)を求める
・   \(a=1,\hskip2ptb=3,\hskip2ptc=1,\hskip2ptd=-2\)より
\(\begin{alignat}{2}\mathrm{・}\hskip5pt&&\mathord{ad+bc}&=1\times(-2)+3\times1\cr&&\mathord{}&=-2+3\cr&&\mathord{}&=1\cr\end{alignat}\)
・   因数分解できない

・   \(①\)と\(③\)を組み合わせて\(ad+bc\)を求める
・   \(a=1,\hskip2ptb=3,\hskip2ptc=-2,\hskip2ptd=1\)より
\(\begin{alignat}{2}\mathrm{・}\hskip5pt&&\mathord{ad+bc}&=1\times1+3\times(-2)\cr&&\mathord{}&=1-6\cr&&\mathord{}&=-5\cr\end{alignat}\)
・   因数分解できない

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(3\)\(-3\)

解き方【ステップ\(3\)】

\(3\)、\(ad+bc\)が\(x\)の係数になる組み合わせを求める
・   \(①\)と\(④\)を組み合わせて\(ad+bc\)を求める
・   \(a=1,\hskip2ptb=3,\hskip2ptc=2,\hskip2ptd=-1\)より
\(\begin{alignat}{2}\mathrm{・}\hskip5pt&&\mathord{ad+bc}&=1\times(-1)+3\times2\cr&&\mathord{}&=-1+6\cr&&\mathord{}&=5\cr\end{alignat}\)
・   因数分解できる

・   \(①\)と\(⑤\)を組み合わせて\(ad+bc\)を求める
・   \(a=1,\hskip2ptb=3,\hskip2ptc=-1,\hskip2ptd=2\)より
\(\begin{alignat}{2}\mathrm{・}\hskip5pt&&\mathord{ad+bc}&=1\times2+3\times(-1)\cr&&\mathord{}&=2-3\cr&&\mathord{}&=-1\cr\end{alignat}\)
・   因数分解できない

たすき掛け【因数分解】 \(4\)ステップ\(4\)

\(4\)番目に、求めた\(a\)、\(b\)、\(c\)、\(d\)を\((ax+c)(bx+d)\)に代入します。

解き方【ステップ\(4\)】

\(4\)、求めた\(a\)、\(b\)、\(c\)、\(d\)を\((ax+c)(bx+d)\)に代入する
・   \(a=1,\hskip2ptb=3,\hskip2ptc=2,\hskip2ptd=-1\)を\((ax+c)(bx+d)\)に代入する
・   \((x+2)(3x-1)\)

答え
\((x+2)(3x-1)\)

たすき掛け【因数分解】 まとめ

ポイントをまとめます。たすき掛けで因数分解する方法です。

たすき掛け【因数分解】 まとめ

\(1\)、掛けて\(x^2\)の係数になる\(2\)数を\(a\)、\(b\)とする
\(2\)、掛けて定数項になる\(2\)数を\(c\)、\(d\)とする
\(3\)、\(ad+bc\)が\(x\)の係数になる組み合わせを求める
\(4\)、求めた\(a\)、\(b\)、\(c\)、\(d\)を\((ax+c)(bx+d)\)に代入する

たすき掛けのポイント
・   \(a\)と\(b\)の値を決めるときは、\(2\)数の順番に注目しない
・   \(c\)と\(d\)の値を決めるときは、\(2\)数の順番に注目する

因数分解 やり方

・   因数分解のやり方・公式 3パターン
・   因数分解のやり方
公式【2乗の差】2ステップ
・   因数分解のやり方
公式【半分の2乗】3ステップ
・   因数分解のやり方
公式【掛けて足す】3ステップ
・   因数分解のやり方
公式の応用 3パターン